ブリーフセラピー (brief therapy)

 ブリーフとは「短い、短時間の」と訳され、短期治療と直訳することができます。
 M.エリクソンの影響を受けた理論・技法を有します。
 比較的短期間で問題の解決をみる心理療法の一派を総称です。
 1980年代以降、社会的に治療の短期化・効率化が求められる中、アメリカを世界の中心に世界的に広まりました。
 先駆けとなったものは、1966年ブリーフセラピー・センターを発足させたMRI(Mental Research Institute)です。

ブリーフセラピーの特徴

 ブリーフセラピーは合理的かつ戦略的ともいえる心理療法です。
 特徴としては、

  • 短い期間(回数・時間)で終了する
  • クライエントのニーズに対し十分な治療効果が得られる
  • 時間や費用・労力などの効率が見合っている

 などがあげられます。
 ブリーフセラピーは、さまざまな技法や関わり方を利用します。
 ブリーフセラピーでは、とにかくクライエントに利益が得られるような関わり方を最大限に生かそうとします。基本的にはミルトン・エリクソンの「相談室に持ちこむものはすべて治療に利用する」という考えが原則です。クライエントの不合理な考え方や治療抵抗さえ治療に利用していきます。
 ブリーフセラピーでは、クライエントが自分の環境に適応しようとした結果、症状が出たとして、無意識の存在を肯定的に見ます。

関わり方の例

 まず、何が問題を維持させているかに焦点を合わせます。システムにおける相互作用の悪循環を断ち切るように介入します。
 ブリーフセラピーでは、例外を評価します。苦しんでいる状態があるが、常に24時間ではないある瞬間は症状を意識していない場合、「○○しているときは苦しみに襲われていない(忘れられている)のですね」という具合に解釈します。
 また、リフレーミングをよく行います。リフレーミングとは、事実を変化させず、事実に対する解釈を変える方法です。例えば、神経質なクライエントには、神経質さは細心の注意力であることを伝えるなどです。

ソリューション・フォーカスト・セラピー

 BFTC(Brief Family Therapy Center)のS.ディ・シェイザーとI.K.バーグにより開発されました。彼らは、新たな心理療法である解決志向アプローチの枠組みを提示しています。これは多様な質問法を用いることで、解決のためのクライエントの資源や能力を引き出していく実践的な治療法です。
 ミラクル・クエスチョンやスケーリング・クエスチョンといった質問法が用いられます。これらは「問題解決と解決の構築は異なる」という斬新な主張に基づいています。

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