時間見本法 (time sampling methods)

 あらかじめ決めた頻度、長さの時間で、その各々において観察対象となる行動の生起を記録する方法です。
 時間見本法の具体例は以下の通りです。

  • 一定の観察時間(例えば1時間)を決めてさらにそれを細分化(10秒とか15秒)する方法
  • 特定の時間間隔で(例えば1時間ごと)で短時間(例えば数秒とか1分)観察する方法
  • ランダムに(例えば1日にランダムに10回)観察する方法
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特徴

 観察単位ごとにサンプリングされた行動は、本来の行動を反映しているとみなす考えに立つものです。行動の生起頻度や持続時間等の量的データ収集の中心的な技法です。
 対象行動に合わせた適切な観察時間の間隔を設定することが重要です。

長所と短所

長所

 チェックリストを用いて行動生起の有無をチェックするので記録は容易です。したがって、同時に行動の複数の側面(たとえば,行動とその情緒的側面)の観察が可能です。また、観察単位ごとに対象者をずらして観察することで、一度に複数の対象者を観察することもできます。
 またにデータの処理や分析も効率的にできる、効率的で時間が調節できるなどの利点もあります。
 さらに、発声や凝視のような非連続的な行動の測定に使え、頻度や生起を含む行動の多様な側面の研究や系列分析に役立ちます。

短所

 記述に時間を要します。
 また、記述中に生じた行動は観察できないため記録に残りません。したがって、主に観察対象となる行動をしぼる、観察単位時間を決定するなどの予備観察で用いられます。
 まれにしか出現しない行動には不向きです。
 行動の流れを人工的な任意の時間間隔に分割してしまいます。
 観察単位中の行動の有無のみをみると、必ずしも真の頻度を反映しません。

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