ビネー式知能検査 (Binet Intelligence Scales)

 世界で最初の知能検査です。
 1905年フランスのA.ビネーとT.シモンが作成しました。文部当局の委託により、精神発達遅滞児を一般児から検出するために作成したものです。

 ビネーの知能検査は、当時としては画期的なものでした。諸外国の注目を浴び、多くの国で標準化改訂がなされました。その中でも特記すべきは、1916年にアメリカのターマンによって改訂されたスタンフォード・ビネー法です。これは、問題数(90問)や被験者数(1400名)を増やして標準化がなされました。同時にW.シュルテンの考えを基に、精神年齢と暦年齢との比による「知能指数」が導入されました。実際の年齢に対する知的発達の度合いを示せるようになったことが大きな特徴です。

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ビネー式知能検査の特徴

 比率IQが使用されています。
 検査項目が難易度の順に並べられ尺度を構成しています。子どもは易しい問題から順番に解いていきます。つまり、問題の難易度の階段をどこまで昇れるかによって、子どもの知的発達の段階を診断する設計です。

長所

  • 大勢に一斉に質問紙法として実施できる
  • ウェクスラー式と比較して検査に時間を要さない

欠点

  • 知能の発達を統合的に診断する検査である(たとえば記憶力や推理力といった知能の因子ごとの診断をすることはできない)
  • 検査は熟練した検査者によって個人別に実施するように設計されている(検査の手続きや課題を説明する際の言葉づかいが厳密に規定されている)
  • 問題の性格から、小学校中学年くらいまでしか適用できない
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