MAS (顕在性不安尺度:Manifest Anxiety Scale)

 1951年にJ.A.テイラーによって開発されました。
 質問紙法による不安測定です。
 TPI(Taylor Personality Inventory)ともいわれます。

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特徴

 MASの主要な目的は、心身にまつわるさまざまな「不安の程度」を測定して心理的問題のスクリーニングをすることです。
 本テストによって不安の程度を調べ、必要な場合には、さらに不安の種類や原因に関する検査を行います。
 最も問題とされることは、この検査が顕在性の不安の検出が目的であることです。そのため、無意識的な不安の検出には不適であるとされます。これは主観的、内観報告としての不安の抽出に基づく限界です。これらの問題を回避する方法には、ロールシャッハテストなどの投影法的な検査をテストバッテリーとして組むことがあります。
 本テストはMMPIのN.キャメロンの慢性不安反応に関する理論を基に不安を記述していると思われる項目の中から50項目選択抽出しています。日本版MASでは、15項目の虚偽尺度が加えられ、全65項目となっています。
 児童用MASとして、CMASがあります。これは42の不安項目と11の虚偽項目の計53項目からなります。
 回答方法は「そう」「ちがう」の二件法です。両方に×をつけて「どちらでもない」とすることもできます。
 日本版は5種類以上あり、項目数や自記式回答法、高不安から定不安の判定基準がおのおの異なっています。
 個人および集団のいずれにも実施可能です。
 臨床的には精神科領域および内科領域で利用されます。用法の一例には、性格傾向の理解をはじめとして特定疾患患者の心理の理解や、心理療法や投薬などの継続的治療の効果判定があります。
 妥当性の低さが課題といわれています。それを補強したものとして「状態―特性不安尺度(state-trait anxiety inventory :STAI)」があります。

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