CMI (Cornell Medical Index)

 1949年にコーネル大学(アメリカのニューヨーク)のK.ブロードマンらによって開発されました。
 質問紙法の性格検査です。
 MMPI(ミネソタ多面人格目録)の質問よりもさらに臨床医学的色彩が強い検査です。

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目的

 心身両面にわたる自覚症状を、比較的短時間のうちに調査することが目的です。これにより、心理的健常者群と神経症者群を判別します。

質問内容

 項目については表を参照
 身体的・精神的な自覚症状を表す項目に対して、2件法(はい、いいえ)の回答が求められます。
 日本版は、1953年に田多井吉之助によって日本に紹介されました。その後、深町健が CMIの判別表を用いた『正常・準正常・準神経症・神経症』の判定を考案しました。男性用に16項目が追加されて211項目となり、女性用に18項目が追加されて213項目となっています。身体項目の心臓脈管系、疲労度、疾病頻度の得点と精神的項目の得点とともに、神経症傾向の診断が可能です。正常者と神経症者の大まかなスクリーニングに活用することができます。
 神経症判定図は、身体的自覚症状を縦軸に、精神的自覚症状を横軸にとったグラフです。値から神経症の程度(Ⅰ~Ⅳ)を判定します。正常者と神経症患者の間には明らかな差が検出されるとされます。

区分 質問内容 原法質問数 日本版質問数
身体的項目 A 目と耳 9 10
B 呼吸器系 18 21
C 心臓脈管系 13 14
D 消化器系 23 28
E 筋肉骨格系 8 10
F 皮膚 7 9
G 神経症 18 19
H 泌尿生殖器系 11 男子11
女子13
I 疲労度 7 7
J 疾病頻度 9 9
K 既往症 15 15
L 習慣 6 7
精神的項目 M 不適応 12 12
N 抑うつ 6 6
O 不安 9 9
P 過敏 6 6
Q 怒り 9 9
R 緊張 9 9
195 男子211
女子213

長所と短所

長所

 項目別の得点を記入することによって、自覚症状の訴え率のプロフィールが容易に作成できます。
 また、心身両面にわたる健康調査を同時に実施できることも長所です。そのため、精神的および身体的な異常を早期に発見する手段として、職場や学校での健康管理にスクリーニングテストとして利用されることが多いです。

短所

 質問項目の中にテストの妥当性を判断するための項目が特別に設定されていないことが短所です。患者が故意に操作する可能性は否定できません。回答ではクライエントの抱く社会的望ましさの影響を受ける恐れがあります。
 精神分裂病やうつ病などの内因性精神病の診断に関して、必ずしも有効ではありません。
 患者の自覚症状によるテストなので,病識のない患者には注意を要します。

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