目標接近と目標回避

 目標近接とは、成功への到達を目指すことをいい、目標回避とは失敗の回避を目指すことをいいます。
 人は目標に向かって何かを成しようと頑張ることがあります。このような動機を達成動機といいます。
 動機といっても、大きく分けて以下の2つのパターンあると思われます。
 例えば、自己ベストを少しでも上げようと懸命に練習するアスリートと、ある受験入試に失敗するのが嫌で懸命に勉強する受験生。
 この二者の違いは、前者は、自己ベストの向上(成功)に動機づけられていて、後者は入試の不合格(失敗)に動機づけられている点です。
 前者が成功接近、後者が失敗回避です。
 このように、動機づけの大元として、成功に接近することを志向しているのか、あるいは失敗を回避することを志向してるのか、という視点が挙げられる

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達成目標の分類

 成功接近と失敗回避、習得目標と遂行目標、という2軸で達成目標を2×2=4つに分類できるのではという考えがあります。
 A.J.エリオットらは、この4分類のうち、習得接近目標と習得回避目標をあわせて習得目標とし、これに、遂行接近目標・遂行回避目標を加えた3つの目標からなる枠組みを、3目標視点といいます。
 例えば、他者からの賞賛を得ようと勉強する受験生は遂行接近目標、駄目な人だと思われないために勉強する受験生は遂行回避目標となります。ここでは、いずれも,「他者からみた」という相対的視点が介在しています。
 一方「もっと勉強ができるようになろう」といったように、以前の自分との比較という個人内の視点から動機づけられるのが習得接近目標ということになります。

遂行目標は接近・回避に分かれるか?

 それでは実際に、遂行目標は接近・回避に分かれるのか。
 ろうか。この点について、村山航は、いくつかの分析を通して、2つの区分が妥当であることを示唆する結果を得ています。
 私たちの普段の活動を考えると、目標はいずれかに特定されるというよりも、両者入り混じる場合も少なくありません。2×2の表にの分類する着想は、現象整理のための1つの枠組みです。それらの分類の境界は厳然たるものというよりは、グラデーションをもつものと考えるべきです。

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